ラベル Haskell の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル Haskell の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2015年5月15日金曜日

MacでHaskellの準備

1. Emacs

$ brew update
$ brew install --cocoa emacs

2. haskell-mode

基本的にはhttps://github.com/haskell/haskell-mode
の下部を見ながら進める.要は

$ emacs &
 emacsの中で
  M-x customize-option RET package-archives
 現れたインタフェースを使って
  Archive name: melpa-stable
  URL or directory name: http://stable.melpa.org/packages/
 として保存
 またemacsの中で
  M-x package-refresh-contents
 ”contacting”でハングしてるように見えても実はリフレッシュが済んでるので,
  M-x package-install RET haskell-mode
 emacsの設定ファイルに,
  (add-hook 'haskell-mode-hook 'haskell-indentation-mode)
 を追加

3. Haskell処理系

$ brew install ghc cabal-install

4. Cabal Hell になっちゃったら

$ rm -rf ~/.ghc
$ rm -rf ~/.cabal
すべてのプログラムに影響するけど,他にやりようがないみたい.
削除した後は以下のようにすると良い

$ cd プロジェクトのディレクトリ
$ cabal sandbox init
$ cabal install —only-dependencies
$ cabal configure

またCabal Hellっちゃったときは
$ cabal sandbox delete
で消してプロジェクトごとにやり直し



2012年9月12日水曜日

HaskellのaccumArray


Matlabのaccumarrayを良く使っていたので,Haskellにもあるかと思って探してみた.
以下はそのメモ.

Data.Arrayの中にaccumArrayがある
accumArray :: (e->a->e) -> e -> (i,i) -> [(i,a)] -> Array i e
引数1. (e->a->e) は a型 の値をどうやって e型 に蓄積していくかを決める関数
引数2. e は e型の値であり,蓄積の初期値
引数3. (i,i)はインデックスの範囲を決めるタプル
引数4. [(i,a)]は蓄積の対象になるデータ
引数5. Array i e は戻り値.[(i,e)]

ここでの目的からでは1の(e->a->e)は(+)で良い.[(i,a)]のiがインデックスで
ヒストグラムのi番目のビンを表すなら,(i,a)の存在はi番目のビンに相当する
Array i e の i番目のeをe+1という操作で蓄積したいため,aは常に1となるよう
に[(i,a)]を生成すればよい.また,この場合の蓄積の初期値は0で良いので,eは
0を渡しておけばよい.(i,i)はインデックスの範囲を決めるタプルなので,1から
10までのインデックスがあるなら(1,10)となる.すなわち(smallest-index,
largest-index)である.
例)Prelude Data.Array> accumArray (+) 0 (1,7) [(1,1),(3,1),(5,1),(7,1)]
       array (1,7) [(1,1),(2,0),(3,1),(4,0),(5,1),(6,0),(7,1)]

inRange :: Ix a => (a,a) -> a -> Bool も同様にData.Arrayの関数
引数1. (a,a)は範囲を表すタプル.(smallest-value, largest-value)だが,
          valueはIntやCharである必要がある.(Ix型.詳細は:i Ixで)
引数2. a は範囲内に存在するかどうかテストする値を表す
引数3. a が (a,a)内にあればTrueを返し,なければFalseを返す
例)Prelude Data.Array> inRange (1,5) 3
       True
    Prelude Data.Array> inRange (1,5) 7
       False
    Prelude Data.Array> inRange ((1,5),(10,12)) (7,8)
       True

Data.ArrayのArray型はNumeric.LinearAlgebraのfromArray2D
などの関数でMatrix型に変換できる

2012年9月11日火曜日

Haskellで楽に並列処理

Haskellはどうやら計算の並列化に向いるらしい.Matlabのparfor並に楽に並列化できるなら,趣味だけじゃなくて研究でもHaskellで楽しくプログラミングできるかもしれないのでちょっと調べてみた.

そしたらまさにそれらしき情報を発見(http://yunomu.hatenablog.jp/entry/2012/05/12/060238)したので,早速試してみる.

monad-parallelというパッケージを使うらしいのでまずはインストール.cabalを使えば楽勝.

$ cabal update
$ cabal list monad-parallel
 * monad-parallel
    Synopsis: Parallel execution of monadic computations
    Default available version: 0.7.1.1
    Installed versions: [ Not installed ]
    Homepage: http://trac.haskell.org/SCC/wiki/monad-parallel
    License:  GPL
$ cabal install monad-parallel

おわり.Windows(Cygwin)でもUbuntuでも特に問題なし.

使える関数はここを参照→
http://hackage.haskell.org/packages/archive/monad-parallel/0.5.1/doc/html/Control-Monad-Parallel.html

じゃあ次はテストをしてみる.
fibTest.hsという名前で以下を保存.


---------- ここから ----------
fib 0 = 1
fib 1 = 1
fib n = fib (n-2) + fib (n-1)

test n = print $ fib n

main = sequence [(test 40), (test 40), (test 40)]
---------- ここまで ----------


要は適当なフィボナッチ数を計算して表示するって計算を3回やるプログラム.
以下で時間を計ってみる.
$ ghc --make fibTest.hs -O
$ time ./fibTest

次にfibTestPar.hsという名前で以下を保存

---------- ここから ----------
import qualified Control.Monad.Parallel as P
fib 0 = 1
fib 1 = 1
fib n = fib (n-2) + fib (n-1)

test n = print $ fib n

main = P.sequence [(test 40), (test 40), (test 40)]
---------- ここまで ----------


コンパイル時および実行時にオプションが必要なので気を付ける.
$ ghc -threaded --make figTestPar.hs -O
$ time ./fibTestPar +RTS -N

パフォーマンスモニターで見れば並列計算が行われて時間が短くなったのが分かる.
実行時の +RTS -N オプションはOSが適当に使うコア数を決めるというオプション.
「2つのコアしか使いたくない」とかがあるなら +RTS -N2 でOK.
(よくわかんないけど,+RTS .... -RTS の間に並列計算のオプションを挟むってことか?)

他にもいろいろオプションがあるみたいだけど,それは必要になったときに調べます.

2012年7月8日日曜日

hmatrixのインストール



Windows+Cygwin環境でHaskellをやりたくて,前回Haskell PlatformとMeadowのhaskell-modeまではやったけど,hmatrixのインストールで往生してた件,やっと情報を見つけた.英語だけどこれ(https://github.com/AlbertoRuiz/hmatrix/blob/master/INSTALL.md)が良いみたい.

1. gsl-lapack-windows.zipの入手

blas, lapack, gsl-0といったhmatrixに要求されているライブラリが全てまとめてあるとの事.ここ
https://github.com/downloads/AlbertoRuiz/hmatrix/gsl-lapack-windows.zip)からgsl-lapack-windows.zipをダウンロードできる.以下はダウンロードしたgsl-lapack-windows.zipを/usr/local/srcに置いたものとした説明

2. gsl-lapack-windowsを利用したhmatrixのインストール

$ cd /usr/local/src
$ unzip gsl-lapack-windows.zip
$ cabal update
$ cabal install hmatrix --extra-include-dirs="C:\cygwin\usr\local\src\gsl-lapack-windows" --extra-lib-dirs="C:\cygwin\usr\local\src\gsl-lapack-windows"

今度は「fatal error: gsl/gsl_odeiv2.h: No such file or directory」とか言われる.これはgsl-lapack-windowsがまだ古く,最新のhmatrix-0.14.0.1に含まれる一部のソースファイルがコンパイルできないことが原因.hmatrix-0.13.1.0を使えば良いらしい.

$ cabal install hmatrix-0.13.1.0 --extra-include-dirs="C:\cygwin\usr\local\src\gsl-lapack-windows" --extra-lib-dirs="C:\cygwin\usr\local\src\gsl-lapack-windows"

できたー!

3. hmatrixを使用する前に

喜んだのもつかの間,hmatrixを使ったプログラムをインタプリタで実行しようとするとdllが見つからないと怒られてしまう.gsl-lapack-windowsの中にあるblas.dll,lapack.dll,libgsl-0.dll,libgslcblas-0.dllの4つ全てをロードできる場所にコピーしないといけないのだが,64bitのWindowsの場合は”C:\Windows\System32”の中にコピーしても意味が無い.何とも分かりにくいのだが,64bitのWindowsの場合はdllの32/64bitに関わらず,コピー先は”C:\Windows\SysWOW64”.これは歴史的な経緯から来ているらしいが,とにかく64bit Windowsの場合はdllのコピー先がSysWOW64と覚えておけば良いみたい.


2012年7月7日土曜日

Haskell事初め

研究にしてももプログラミング言語にしても,楽しそうなやつにいろいろ手を出してるから業績も製作物も何ともまとまりが無いことになっちゃってるが,
これはもう性分と諦めて Haskell をやってみようと思う.
(Windows+Cygwinの環境でやってます)

1. 処理系をインストール

GHCとHugsという処理系が有名らしい.Hugsってやつはメンテが滞っているらしいからGHCを使う事にする.GHC+お役立ちパッケージをインストールしてくれるHaskell Platformってのをインストールする.
インストーラはここ(http://hackage.haskell.org/platform/index.html)からダウンロードできる.
環境変数も追加してくれるので楽ちん.

2. haskell-modeのインストール

Emacs(Meadow)の設定は非常に重要.ここ(http://www.haskell.org/haskellwiki/Haskell_mode_for_Emacs)を辿って諸々のelispをダウンロードして展開.できたディレクトリをhaskell-modeって名前に変更して~/.emacs.dの中に突っ込む.
あとは,.emacs内で,

(add-to-list 'load-path "~/.emacs.d/haskell-mode")
(require 'haskell-mode)
(require 'haskell-cabal)
(add-to-list 'auto-mode-alist '("\\.hsquot; . haskell-mode))
(add-to-list 'auto-mode-alist '("\\.lhsquot; . literate-haskell-mode))
(add-to-list 'auto-mode-alist '("\\.cabal\\'" . haskell-cabal-mode))

とでもやっておけばとりあえずはOK.その他,いろいろな便利設定はここ(http://d.hatena.ne.jp/kitokitoki/20111217/p1)が詳しいっぽい.

3. Hello World

適当な場所にhello.hsというファイルを作り,中に

main = putStrLn "Hello World!"

という1行を加える.
あとはターミナルで,

$ ghc hello.hs
$ ./hello.exe

でOK.コンパイルせずに実行するためには,

$ ghc -e Main.main hello.hs
あるいは,
$ runghc hello.hs




(追記:hmatrixのインストール)

*結論は上手くいかないってことなので期待しないように.
ある程度仕事に使えそうじゃないと続かないものが更に続かなくなるので行列演算ライブラリの導入は必須.Haskellにはcabalというシステムがあって簡単にライブラリをインストールできる(現時点ではアンインストールが出来ないので手動でファイルを削除する必要があるらしい).
早速,

$ cabal update
$ cabal install hmatrix

とやってインストール使用とするものの,blas, lapack, gsl-0がないですよと怒られる.そこでCygwinのsetup.exeを実行し,それらに関する-develのパッケージをインストール.ライブラリとインクルードファイルの場所を指定して再度cabalを実行する.

$ cabal install hmatrix --extra-include-dirs="C:\cygwin\usr\include" --extra-lib-dirs="C:\cygwin\lib"

が,まだgsl-0が無いと言われる.gslらしきものは入れてるので困ってしまうが,しょーがないのでGSLを自分でコンパイルしてインストールしてみる事にする.コンパイルには,autoconf, automake, gcc, libtool, makeが必要なので,持ってない場合はCygwinのsetup.exeでインストール.GSLのソースファイルをここ(http://ftp.jaist.ac.jp/pub/GNU/gsl/)からダウンロードしてきて/usr/local/srcに置く.ダウンロードしたのは最新の1.15.

$ cd /usr/local/src
$ tar xzvf gsl-1.14.tar.gz
$ cd gsl-1.14
$ ./configure
$ make

ここでエラーがでてる.バージョン落としてもダメだし,いろいろ調べてみたがこりゃ難しそう.
Cygwin厄介…なんか萎えるわ….